P-No.214 流浪

行き先判定

パーティイベント:プロローグ

イベントエリア:首都ファーネル / 第二埠頭

首都ファーネルにおいて、主に貿易の要として機能しているのが、飛空船と海上船である。
そのうち、海上船は、ここ、第二埠頭を利用している。

その港に、一枚にチラシが、貼られていた。

「求む!
 メルゴンガイドに特集として掲載するため、『黄金のドリルカジキ』を手に入れて欲しい。
 詳細はこの先の12番倉庫にいるフランクへ」

依頼の告知のようだ。
しかし、黄金のドリルカジキとは、一体なんなのだろう?

……倉庫へ向かうと、すでに誰か他の冒険者がいるようだった。

「お、今日は千客万来だな。
 そちらさんも師匠(せんせい)の依頼を受けてくれるのかい?
 ありがたいねぇ」

彼は、背中に翼を持ったバルタンのようだった。

バルタンの青年
「あ、俺っちの名前いってなかったな。
 フランクっていうんだ。師匠(せんせい)……つまり、依頼人であるメルゴ師匠の弟子ってわけさ。
 あんたたちに依頼したいのは『黄金のドリルカジキ』を手に入れて欲しいってこと。
 俺っちもまだ見たこと無いんだけどさ、師匠が言うには、それがないと究極で至高の料理が作れないんだってさ。
 だから手に入れて欲しいんだけど……あ、カジキってのは知ってるよな?
 魚の名前さ。昔は第二埠頭でも水揚げされてたらしいけど、今じゃ漁船は第一埠頭へしか来ないから。
 ん?
 ああ、でも、あんたたちは冒険者なんだよな、漁師じゃなくて。
 あっ、そういや、師匠から手紙預かっていたんだった。
 何々? 冒険者に依頼したいのは、『黄色いぶよぶよの魔物を3人分、2匹で1人分の分量になる』だってさ」

黄色いぶよぶよとはなんだろう?

メルゴの弟子フランク
「まぁ、またここに来てくれるかい?
 今度までに調べておくよ。
 もしかしたら、そのまま討伐に行くかもしれないから、準備はしておいてくれよ。
 じゃ、また後日」

ダブルマーク イベントエリア:首都ファーネル / 田園の町外れ

のどかな田園風景が広がっている。
首都ファーネルの都会の喧噪から少し離れると、そこは昔ながらの、家がまばらに建つ首都ファーネルの外れだった。
モンスターの脅威がないわけではないが、警察や治安維持部隊の活躍により、ある程度、安全は確保されていた。

そんな、町外れに、一人の男性が佇んでいる。
どこか、遠くの空を見ているようだった。

佇む男性
「はぁ……」

近づくと、こちらに気づいたのか、彼はこちらにお辞儀をしてきた。

佇む男性
「あ……もしかして……。
 あなたは、冒険者ですか?」

そうだ、と答えると、彼は安心したようだった。

佇む男性
「ちょうどよかった。
 少し、頼まれてくれませんか?
 ……私は、ルッツ・ダーナー、アイテムワーカー、とも言われてます。
 一応、薬草士なんですけどね」

そう言って、彼は、依頼の内容を語り始めた。
彼は、これからマルンベイム平原暴れる獅子草へ、薬草を採りに行くという。
そこで、冒険者に護衛をしてほしいと言うことだ。

薬草士ルッツ
「もっとも、暴れる獅子草にはあまり使える薬草はないんですけどね。
 そこに、夜間しか咲かない、夜光花を採りにいきたいのです。
 私は手前で待っていますから、よろしくお願いします」