E-No.243 黄 煌
プライベートイベント
その場にいたのは、自分と、木の根元にいる父娘だけ。
その父娘は、何か喧嘩しているようだった。
根本にいる少女
「お父さんのバカ!
なんで黙ってるの?
なんであいつらに言い返してやらないの!?」
少女は父を叩く。
少女の父
「……すまん」
ただ項垂れ、謝罪する父に、少女は「もうしらない!」と叫び、どこかへと走り去っていった。
少女の父
「…………。
あぁ……すいません、みっともないところを見せてしまいましたね」
そう言って、彼は苦笑する。
……彼の名はハンゾウ。
先ほど走り去った少女の名はハルカ。
大秦民皇国から、ここ、ネルヴァリア王国のツェンブルグへと引っ越してきた親子だった。
ハルカの父ハンゾウ
「……申し訳ない。
少し、一人にしていただけますか?」
そう言って、彼は力なく笑って見せた。
彼の意志を尊重し、その場から離れる。
……さほど遠くない場所に、ハルカがいた。
少女ハルカ
「あなた、冒険者でしょ?」
そう言って、ふんぞり返りながらこちらを見てきた。
少女ハルカ
「お願いがあるの。
セントフォーレの森 / 常闇に走るものに現れる魔物を倒して、倒した証を持って王都ケーベルグ / 酒場ブラッドバグスに来て!
あなたなら、やれるでしょ!?」
決意を秘めた表情だった。
何かを決心している…?
だが、ハルカは期待の眼差しをこちらに向けていた。
ある日、宿屋で目が覚めると、枕元に一通の手紙が置かれていた。
夜中に誰か来た気配はなかったが……何者の仕業だろうか?
手紙にはこう書かれていた。
『リセル様最高。
リセル様美しい。
リセル様天才。
リセル様こそすべて。
この手紙を見た者には、あと5人に同じ内容の手紙を送らないと、不幸な出来事が起こります。』
一緒に、何か小さな箱が置かれている。
その中は……
びっくり箱だった!
