E-No.176 優優

プライベートイベント


精霊が住むと言われる森。
敵の姿もなく、平和な場所。

そこへ訪れたのは、偶然といってもよかっただろう。

そこには、すでに、1人の先客がいた。

子供くらいしか背がない。
……ファルートだろう。
なにやら、頭を抱えている。

頭を抱えたファルート
「うう、なんで僕がこんなところに……。
 そもそも、先輩はあの通り天然だし、博士は無茶いうし……。
 んあ?
 あ、誰……?」

こちらを見て言ってくる。

頭を抱えていたファルート
「うう、もしかして、冒険者?
 ……はっ、そうだ。
 僕の名前はミラン・ゲイル。
 あのさ、ちょっと頼みたいんだけど、いいかな?
 君、地の石、とか持ってない?
 もし持っていたら、火や水とか、他の全8種の属性の石をもってきてくれないかな。
 1つずつでいいからさ。
 あ、もちろん、君にもいいことはあると思うよ。
 ……たぶんね」

一瞬、どこか遠くをみてぼそっとつぶやいていたが、聞こえないふりをすることにする。

学者ミラン
「じゃ、よろしく頼むよ!」