P-No.50 第50パーティ
行き先判定
パーティイベント:プロローグ
イベントエリア:首都ファーネル / 冒険者ギルド
冒険者ギルドへ入ると、受付の男性が頭を抱えていた。
何かあったのだろうか?
近づくと、こちらには気付かず、何かをぶつぶつと言っている。
受付にあるベルを鳴らすと飛び上がるように驚き、そして、こちらを見ると安心したかのような顔になった。
受付ルース
「ああ、びっくりした……。
でも、よかった。
え? 何のことだかわからない?
まあ、まあ。聞いてくださいよ。
今ならぴったりの仕事があるんですよ。
マルンベイム平原って知ってますか?
この首都ファーネルの北西にあるんですけどね、この平原の南西に地図にも載っていない名も無き小さな村があるんですよ。
この村に、どうやらゴブリンが家畜や農作物を奪いに来ているらしくって……。
これだけならいいんですが、どうも、報酬を払うほどの財力もないそうなんです。
さすがに、無報酬でやってくれる……わけないですよねぇ。
いや、やってくれるなら助かるんですけどね、でも……」
どんどんとしゃべり続けている。
こちらの答えを待たず、自らの考えを口に出しているだけのようだ。
ギルドマスタージム
「だったら、ギルドから出せばいいだろ?」
ちょうどギルドへ帰ってきたようだ。
肩にかけたバッグを受付に隣接された酒場のテーブルの上に放り出す。
受付ルース
「ええ!?
で、でも…前例がありませんよ……?」
ギルドマスタージム
「前例がないからやらない、じゃぁ、何もできんだろうに。
責任は俺が持つ。だから、報酬はギルド持ちにしろ、いいな?」
受付ルース
「わ、わかりました……。
そういうことなので、よろしくお願いします。
詳細は、村の村長、ケルクさんから聞いてください。
それから、これが村の地図です。どうぞ」
名も無き小さな村の地図を手に入れた。